サンポーニャ

サンンポーニャ

ボリビアのフォルクローレでのサンポーニャの使用頻度はケーナより多いと思います。曲の中で1番がケーナであれば2番のメロディーはサンポーニャが
受け持ちますし、シクリアーダという形式はサンポーニャのための音楽といっても過言ではありません。呼称はシークとかシクーリともいいます。管が横並びになる楽器はアンタラ系で一列や二列、そしていまではクロマティックの半音管がついた三列管と発展してきています。材料による種類の違いや、調の違い、長さでの呼称の違いなど、サンポーニャについて知っておくことは山ほどありますが、最初にお買い求めになる時の必要な事柄をお知らせしておきます。

1、 サンポーニャの種類について
    サンポーニャの種類の分類はかなり大変です。楽器の呼称の違い、材料の種類の違いなどで分類方法が変わります。そこで、いくつかの分類をしながら進めます。
  A-材料の違いと、その特徴
   材料は大きく分けて2種類です。葦とよばれる種類での分類と竹とにわかれます。
 1−葦径は主にラパスなど高地で使用頻度が高いです。名前はソンゴ材とキメ材が中心です。軽くて細いので持ちやすいですが強度はありませんので割れやすいので注意が必要です。最近はソンゴ材が少なくなっていますのでいい材料が不足しています。
 2、竹はコチャバンバなどの演奏家が主に使用しています。コチャバンバのカルカスは竹を使用しています。竹もかなり種類が多いですが主にベニなどの低地から仕入れています。コチャバンバでも高地に属しますから竹の自生はほとんどありません。頑丈ですが、少し葦より太く、幅も広くなり重くもなります。しかし、音は葦より出しやすいと思います。

2、 サンポーニャの種類−2
  サンポーニャは1つの管で1つの音しかだせませんので、一番下の音から上まで30音は必要です。しかし、それを一つにしたら1メートルもの幅になってしまいますから首を左右に振る程度では無理ですね。そこで、音域と使用する役目で分けているわけです。
 1、マルタ   曲を演奏するのためのメロディをつかさどる中心的な管をマルタといいます。いわば真ん中の管です。最初にお買い求めになるのはマルタからです。
 2、サンカ  つぎにマルタのオクターブ下を受け持つのがサンカです。長くなりますのでレベルがないとなかなか音がでません。
 3、チュリ 一番短いサンポーニャです。マルタの三度上を演奏するなどに使用します。実はサンポーニャは短くなるのも難しくなります。
 4、トヨ  一番下の音を担っているのがトヨといって、長さが120センチ以上ありますから大変です。トヨスを個人で購入する方はとてもお○○な方です。

3、サンポーニャの種類−3
  サンポーニャは基本G管を使用しておりますのでト長調です。しかし音楽のすべての調がそれで出来ることはありませんので、他の調の曲も最近は多くありますので
  違う調のサンポーニャも必要になります。しかもマルタ、サンカは両方が必要ですのでサンポーニャの管が多くなってきた方はこの世界から抜け出られません。
  最低3種類の管を持ってください。G/F/B♭です。(フォルクローレの曲の90%はマイナーなのでG=Em管 F=Dm管 B♭=Gm管とも表記します)
  (つづく)

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